2014年1月29日水曜日

スズキ・ハスラー 「20点」

ノミネートは全くのランダムで、総合得点が低ければ低いほど期待を裏切らない良いクルマとなります。
0~50点が「問題なく安心して買えるクルマ」。
51~80点が「気になる点が目に付く失敗作」。
81~100点が「絶対に買ってはいけない欠陥車」。

今回のクルマ
「スズキ・ハスラー・G2トーンルーフ仕様」
本体1.169,700円/支払い総額1,272,990円(オプション・諸経費込み)

総合点20点

  今年2台目にして素晴らしい得点が出た。そもそもこの企画にノミネートする必要なんて最初から無いくらいに良く考えられたクルマ。軽自動車好調のホンダの勢いを一撃で沈めるくらいの傑作。間違いない。



メーカー期待値(20点満点)
スズキ・・・0点

車種期待値(20点満点)
軽・・・0点

パッケージ(30点満点)
「スズキに迷い無し」・・・5点
  (内訳:ジムニーと見せかけてワゴンR5点)

  今回のスズキに限ったことではないけれども、最近の日本車は迷いがない。どのメーカーも何の躊躇いもなく「やり切って」しまう。変えろといわれれば変えるし、強化しろといわれれば強化する。どの新型車にもハッキリとメーカーの意図が叩き付けてある。世界をリードする日本メーカーが全力を挙げて作り上げるわけだから、どれもこれも会心の出来だ。ネチネチと欠点を探したところで、クルマの良さを否定してしまうほど見つかることはないだろう・・・。

  新型車の開発は結局のところ「変える」か「強化する」かしかやりようがないわけです。いままでの日本車、とくに販売が好調なモデルの後継車は「変えられず」「強化せず」の形式的代替わりが目立った。しかし従来からあるモデルが次々に売れなくなりカローラやマークXのような伝統モデルもその存在意義を失いつつある中で、国産の新型車は変化を好まない「守り」のFMCから、シェアを奪うための「攻め」のFMCへと大きく変わっている。

  前置きが長くなったが、このハスラーはこれまでの軽自動車「変え」尽くして、「強化」し尽したんじゃないかと・・・。ホンダに蹂躙された軽市場を取り返すための最終兵器。裏を返せばスズキの「焦り」の結晶。もちろんホンダも日本市場では追いつめられていたし、トヨタだって少しも安泰などではない。マツダはもう何度目かの起死回生・・・。どこも必死だから良いクルマが次から次へと出てくる。何もできずに滅びていく欧州メーカーと違って日本メーカーには意地とプライドがある。

「日本中のペンション経営者を敵に回すスズキ」

  ジムニーのように山岳地帯に分け入って、そのまま快適なベースキャンプになるクルマ・・・なんて呑気なこと考えてる人もいるかもしれないけど、大多数のユーザーはパーキングエリアとか道の駅での車中泊を目論んでいるはず。車中泊用の専用マットまでアクセサリーとして用意する周到さからスズキの鋭いマーケティングが伺える。これほど利便性を高めたクルマをワゴンRよりも安く売ってくるわけだから、軽自動車の税金が多少上がっても順調に売れるだろう。ただしジムニーのような走破性はないそうだ・・・。



デザイン(30点満点)

「近くでみるとかわいいけど、遠目には案外」・・・15点(内訳:細いタイヤ10点 勝負色オレンジがイマイチ5点)

  デザインもとても頑張っていて、お客さんがクルマのどこを気に入って買っていくかという気持ちがよくわかっている。そんなことはどのメーカーも承知の上だけど、この価格帯の中では一番上手くできているクルマ。インパネのデザインだけで惹き付けられる人もいるでしょうし、シートのカラーステッチでやられてしまう人もいるでしょう。こういう抜け目ないポイントが幾つも配置されているので、ほとんどの人がどこかに惹かれる仕組み。フロントライトもちょっとした変形が妙に気を惹いてくる。ルーフの塗り分けなんてレクサスCTでも取り入れたトレンドですが、もちろん貪欲に採用。やりたいこと全部やってしまっている。

  それでも尚、ツッコミどころはいくらかある。まずは全てのグレードで細いタイヤしか履いていないこと。せっかくのアイディア勝負のボディで多くの人を惹き付けるも、タイヤの細さが気になり出すともう購入までは辿り着けないかもしれない。もし太いタイヤを装備したグレードがあれば・・・。このクルマはすでにマツダにもOEMされているので、CX-5を見に来たお客がこれもいいかも!という展開もあるかもしれない。

  

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