ノミネートは全くのランダムで、総合得点が低ければ低いほど期待を裏切らない良いクルマとなります。
0~50点が「問題なく安心して買えるクルマ」。
51~80点が「気になる点が目に付く失敗作」。
81~100点が「絶対に買ってはいけない欠陥車」。
今回のクルマ
「日産エクストレイル20X(4WD・CVT)エマージェンシーブレーキ・3列シート」
本体2,520,000円/支払総額3,436,894円(オプション・諸経費込み)
オプション内訳:LED/純正ナビ/サンルーフ/サイド&カーテンエアバッグ/室内LED照明
日産だけに欲しいオプションが豊富に用意されていて最低限付けたら・・・350万円。
値引き頑張ってもらっても300万円を切るのは難しそうです。
内装が売りのクルマだけに純正ナビ(31万8500円)を外すのは苦渋の選択で、クルコン、後方モニター&警報装置など全部入ってのセットオプションはちと納得がいかないな・・・。
総合点「45点」
メーカー期待値(20点満点)
日産・・・10点
車種期待値(20点満点)
SUV・・・0点
パッケージ(30点満点)
「SUVは高級ファミリーカーが基本」・・・20点
(内訳:看板に偽りあり10点、グレード不足5点、価格5点)
定位置だったSUVナンバー1の座からあっさり滑り落ちた日産エクストレイルの意欲的なFMC。たった2年で日本のSUVシーンは大きく変わり、もはや趣味のクルマではなく、ファミリーカーの定番になりました。そこでエクストレイルも日産得意の高級車調の内装が移植され、ちょうどぽっかり空いている日産の2Lクラスのセダンを補完するようなクルマに仕上がりました。セダンを求める人もこの内装ならば納得すると思います。実際に新型ティアナにがっかりした人がこのクルマにスライドしそうな予感があります。
ハッチバックもSUVも今やしっかりと内装を作り込まないと見向きもされない時代。カローラやオーリスは完全に目測を誤っているし、インプレッサやアクセラの進化は目覚ましいものがあります。そのままXVやCX-5と内装が共通化されるわけですから、SUVにも高級化の波が一気に押し寄せます。そこで日産は一計を案じて、ティアナレベルの内装をこのエクストレイルに持ち込んできました。公平に見てもCX-5やフォレスターよりワンクラス上の出来映え。しかも価格設定も絶妙でまったく割高感がありません。
これだけの好パッケージのクルマを作っておきながら、日産のプロモーションは奥手過ぎるようで、同時期に登場した新型SUVのヴェゼル、ハスラー、ハリアーの3台に比べてあまりFMCが周知されていません。いくらSUV市場が好調とはいえ、突如として3台の新型車が投入され、一体どうなってしまうの?と気を揉んでしまいます。ミニバンのシェアを喰ってさらなる成長を続けるのか、市場が頭打ちになって消耗戦に突入するのか・・・。
「王道SUVのコンセプトを捨てて、乗りやすさへシフト?」
初代の登場時からエクストレイルが掲げた「日産のフルタイム4WDの圧倒的な走破性」というコンセプトは捨ててはいないものの、コーナーリングスタビリティアシストなる機能が新たに追加され、アンダー気味になると制御が入るみたいです。日産のこの手の装置はだいたい気持ちが悪いのが相場ですから、これはなかなか大きな転換を迎えたかもしれません。ほかにもブレーキングを駆使した乗り心地改善の装置が付いて、「ハイテクSUV」という新しいジャンルへどんどん進んでいってます。とりあえずどんな道をどんな走り方をしても、クルマが勝手に安全に乗り心地よくしてくれるという仕組みです。
この一連の新装置のさらに延長線にあるのが話題の自動運転ということになると思います。もはや「オフロード対応SUV」のイメージはだいぶ歪んだものになってますよね。このクルマ自体はさらに多くの人に需要があるのかもしれませんが、「看板に偽りあり」という印象が拭えません。
デザイン(30点満点)
「SUVだからこんなもんでしょみたいな気が抜けた姿勢
が・・・」・・・15点
(内訳:トータルデザイン5点、某ライバル車のパクリ5点、フロントとリアデザインの不一致5点)
ライバル車として同じタイミングでの登場になった新型ハリアーも同様のことが言えますが、某広島系メーカーの気まぐれによってSUVのトレンドが大きく操作されてしまい、かなり慌てて修正を施したようなデザインに見えます。フロント、サイド、リアを個々に見れば質感も高く、それなりに良く出来ているように見えますが、全体のイメージがどうも歪んでしまっています。某広島系メーカーのSUVも全体的に膨らみ過ぎたシルエットに、デザイン上の弱点があると思うのですが、ハリアーよりもこのエクストレイルがその地雷をそのまま踏んでしまっています。ここはよりかっこいいシルエットを提案できる絶好のチャンスだったと思うのですが、広島のパクりで終わってしまいました。しかもよりによってテーマカラーが「赤」なんですよね・・・。買う側の身にもなってほしいです。
「最新投稿まとめブログ」へのリンク
WCOTY~ワーストカー・オブザイヤー〜
「2014年の最悪の1台」を決めます。最悪の1台がどっかのCOTYになるかもしれませんが・・・。
2014年3月7日金曜日
2014年1月29日水曜日
スズキ・ハスラー 「20点」
ノミネートは全くのランダムで、総合得点が低ければ低いほど期待を裏切らない良いクルマとなります。
0~50点が「問題なく安心して買えるクルマ」。
51~80点が「気になる点が目に付く失敗作」。
81~100点が「絶対に買ってはいけない欠陥車」。
今回のクルマ
「スズキ・ハスラー・G2トーンルーフ仕様」
本体1.169,700円/支払い総額1,272,990円(オプション・諸経費込み)
総合点20点
今年2台目にして素晴らしい得点が出た。そもそもこの企画にノミネートする必要なんて最初から無いくらいに良く考えられたクルマ。軽自動車好調のホンダの勢いを一撃で沈めるくらいの傑作。間違いない。
メーカー期待値(20点満点)
スズキ・・・0点
車種期待値(20点満点)
軽・・・0点
パッケージ(30点満点)
「スズキに迷い無し」・・・5点
(内訳:ジムニーと見せかけてワゴンR5点)
今回のスズキに限ったことではないけれども、最近の日本車は迷いがない。どのメーカーも何の躊躇いもなく「やり切って」しまう。変えろといわれれば変えるし、強化しろといわれれば強化する。どの新型車にもハッキリとメーカーの意図が叩き付けてある。世界をリードする日本メーカーが全力を挙げて作り上げるわけだから、どれもこれも会心の出来だ。ネチネチと欠点を探したところで、クルマの良さを否定してしまうほど見つかることはないだろう・・・。
新型車の開発は結局のところ「変える」か「強化する」かしかやりようがないわけです。いままでの日本車、とくに販売が好調なモデルの後継車は「変えられず」「強化せず」の形式的代替わりが目立った。しかし従来からあるモデルが次々に売れなくなりカローラやマークXのような伝統モデルもその存在意義を失いつつある中で、国産の新型車は変化を好まない「守り」のFMCから、シェアを奪うための「攻め」のFMCへと大きく変わっている。
前置きが長くなったが、このハスラーはこれまでの軽自動車「変え」尽くして、「強化」し尽したんじゃないかと・・・。ホンダに蹂躙された軽市場を取り返すための最終兵器。裏を返せばスズキの「焦り」の結晶。もちろんホンダも日本市場では追いつめられていたし、トヨタだって少しも安泰などではない。マツダはもう何度目かの起死回生・・・。どこも必死だから良いクルマが次から次へと出てくる。何もできずに滅びていく欧州メーカーと違って日本メーカーには意地とプライドがある。
「日本中のペンション経営者を敵に回すスズキ」
ジムニーのように山岳地帯に分け入って、そのまま快適なベースキャンプになるクルマ・・・なんて呑気なこと考えてる人もいるかもしれないけど、大多数のユーザーはパーキングエリアとか道の駅での車中泊を目論んでいるはず。車中泊用の専用マットまでアクセサリーとして用意する周到さからスズキの鋭いマーケティングが伺える。これほど利便性を高めたクルマをワゴンRよりも安く売ってくるわけだから、軽自動車の税金が多少上がっても順調に売れるだろう。ただしジムニーのような走破性はないそうだ・・・。
デザイン(30点満点)
「近くでみるとかわいいけど、遠目には案外」・・・15点(内訳:細いタイヤ10点 勝負色オレンジがイマイチ5点)
デザインもとても頑張っていて、お客さんがクルマのどこを気に入って買っていくかという気持ちがよくわかっている。そんなことはどのメーカーも承知の上だけど、この価格帯の中では一番上手くできているクルマ。インパネのデザインだけで惹き付けられる人もいるでしょうし、シートのカラーステッチでやられてしまう人もいるでしょう。こういう抜け目ないポイントが幾つも配置されているので、ほとんどの人がどこかに惹かれる仕組み。フロントライトもちょっとした変形が妙に気を惹いてくる。ルーフの塗り分けなんてレクサスCTでも取り入れたトレンドですが、もちろん貪欲に採用。やりたいこと全部やってしまっている。
それでも尚、ツッコミどころはいくらかある。まずは全てのグレードで細いタイヤしか履いていないこと。せっかくのアイディア勝負のボディで多くの人を惹き付けるも、タイヤの細さが気になり出すともう購入までは辿り着けないかもしれない。もし太いタイヤを装備したグレードがあれば・・・。このクルマはすでにマツダにもOEMされているので、CX-5を見に来たお客がこれもいいかも!という展開もあるかもしれない。
0~50点が「問題なく安心して買えるクルマ」。
51~80点が「気になる点が目に付く失敗作」。
81~100点が「絶対に買ってはいけない欠陥車」。
今回のクルマ
「スズキ・ハスラー・G2トーンルーフ仕様」
本体1.169,700円/支払い総額1,272,990円(オプション・諸経費込み)
総合点20点
今年2台目にして素晴らしい得点が出た。そもそもこの企画にノミネートする必要なんて最初から無いくらいに良く考えられたクルマ。軽自動車好調のホンダの勢いを一撃で沈めるくらいの傑作。間違いない。
メーカー期待値(20点満点)
スズキ・・・0点
車種期待値(20点満点)
軽・・・0点
パッケージ(30点満点)
「スズキに迷い無し」・・・5点
(内訳:ジムニーと見せかけてワゴンR5点)
今回のスズキに限ったことではないけれども、最近の日本車は迷いがない。どのメーカーも何の躊躇いもなく「やり切って」しまう。変えろといわれれば変えるし、強化しろといわれれば強化する。どの新型車にもハッキリとメーカーの意図が叩き付けてある。世界をリードする日本メーカーが全力を挙げて作り上げるわけだから、どれもこれも会心の出来だ。ネチネチと欠点を探したところで、クルマの良さを否定してしまうほど見つかることはないだろう・・・。
新型車の開発は結局のところ「変える」か「強化する」かしかやりようがないわけです。いままでの日本車、とくに販売が好調なモデルの後継車は「変えられず」「強化せず」の形式的代替わりが目立った。しかし従来からあるモデルが次々に売れなくなりカローラやマークXのような伝統モデルもその存在意義を失いつつある中で、国産の新型車は変化を好まない「守り」のFMCから、シェアを奪うための「攻め」のFMCへと大きく変わっている。
前置きが長くなったが、このハスラーはこれまでの軽自動車「変え」尽くして、「強化」し尽したんじゃないかと・・・。ホンダに蹂躙された軽市場を取り返すための最終兵器。裏を返せばスズキの「焦り」の結晶。もちろんホンダも日本市場では追いつめられていたし、トヨタだって少しも安泰などではない。マツダはもう何度目かの起死回生・・・。どこも必死だから良いクルマが次から次へと出てくる。何もできずに滅びていく欧州メーカーと違って日本メーカーには意地とプライドがある。
「日本中のペンション経営者を敵に回すスズキ」
ジムニーのように山岳地帯に分け入って、そのまま快適なベースキャンプになるクルマ・・・なんて呑気なこと考えてる人もいるかもしれないけど、大多数のユーザーはパーキングエリアとか道の駅での車中泊を目論んでいるはず。車中泊用の専用マットまでアクセサリーとして用意する周到さからスズキの鋭いマーケティングが伺える。これほど利便性を高めたクルマをワゴンRよりも安く売ってくるわけだから、軽自動車の税金が多少上がっても順調に売れるだろう。ただしジムニーのような走破性はないそうだ・・・。
デザイン(30点満点)
「近くでみるとかわいいけど、遠目には案外」・・・15点(内訳:細いタイヤ10点 勝負色オレンジがイマイチ5点)
デザインもとても頑張っていて、お客さんがクルマのどこを気に入って買っていくかという気持ちがよくわかっている。そんなことはどのメーカーも承知の上だけど、この価格帯の中では一番上手くできているクルマ。インパネのデザインだけで惹き付けられる人もいるでしょうし、シートのカラーステッチでやられてしまう人もいるでしょう。こういう抜け目ないポイントが幾つも配置されているので、ほとんどの人がどこかに惹かれる仕組み。フロントライトもちょっとした変形が妙に気を惹いてくる。ルーフの塗り分けなんてレクサスCTでも取り入れたトレンドですが、もちろん貪欲に採用。やりたいこと全部やってしまっている。
それでも尚、ツッコミどころはいくらかある。まずは全てのグレードで細いタイヤしか履いていないこと。せっかくのアイディア勝負のボディで多くの人を惹き付けるも、タイヤの細さが気になり出すともう購入までは辿り着けないかもしれない。もし太いタイヤを装備したグレードがあれば・・・。このクルマはすでにマツダにもOEMされているので、CX-5を見に来たお客がこれもいいかも!という展開もあるかもしれない。
2014年1月15日水曜日
ホンダ・ヴェゼル 「33点」
RJCはアテンザ。日本COTYはゴルフ。そしてカーグラフィックアワードはアウディA3。最高の1台を決めることの意義はわからないでもないですが、いざ決まるとどうもシラケてしまいますね。受賞したからという理由でクルマを選ぶ人はむしろ少数派だと思います。だったらむしろ最悪の1台を決めてあげるほうが、情報としては有益なんじゃないかと思いまして、開発者の面子を潰さないように留意はしながらも「2014年の最悪の1台」を決めようと思います。
ノミネートは全くのランダムで、総合得点が低ければ低いほど期待を裏切らない良いクルマとなります。
0~50点が「問題なく安心して買えるクルマ」。
51~80点が「気になる点が目に付く失敗作」。
81~100点が「絶対に買ってはいけない欠陥車」。
今回のクルマ
「ホンダ・ヴェゼル・ハイブリッドZ」
本体250万円/支払い総額2,944,396円(オプション込)
総合点33点
最上級グレード にしました。ヴェゼルの魅力をしっかり詰め込んであるのはこのグレードだけです。なかなか良い得点じゃないでしょうか。
メーカー期待値(20点満点)
ホンダ・・・10点
2014年1月現在のメーカーレーティング
「20点」スバル、マツダ
「15点」レクサス、アウディ、ポルシェ
「12点」メルセデス、BMW、マセラティ、アストンマーティン、ベントレー、キャデラック
「10点」ホンダ、日産
「8点」ジャガー、ランドローバー、ボルボ、アルファロメオ、プジョー、シトロエン
「5点」トヨタ、三菱、VW、フォード、ルノー、フィアット
「0点」スズキ、ダイハツ
車種期待値(20点満点)
SUV・・・0点
パッケージ(30点満点)
「画竜点睛」・・・13点(内訳:後輪サス3点 ドア10点)
フィットHVのパワーユニットがそのまま流用されているわけではなく、フィットに比べて200kgの重量増加に対応した、新型の1.5L(132ps)エンジンをベースにしたパワーユニット。DCTの採用と足回りはおそらく同じものだけど、重量増を懸念されて後輪ブレーキがドラムからディスクに変更されています。200kgの車重増はこのクラスでは大きな差になりますが、しっかりと加速&制動に不満の無いレベルまでしっかり改良されているようです。後輪サスにまで手が加わればさらに良かったですが、とくに大きな減点材料はなさそう・・・。
どこか日本車離れしたトータルコンセプトとは裏腹に、運転席のドアの軽さは完全に日本車仕様。雰囲気から入ってしまった人にとっては痛恨の興ざめポイントかもしれません。ホンダのPRサイトでも高級車用の防音材を詰め込んだとアピールしてますが、ドアのヒンジは絶賛展開中の軽自動車と同じものを使っているかのようです。開発者からしてみれば、HV載せて防音材積んでなお1300kgを目標に仕上げたのだから、ドアは仕方ないのかも・・・。
デザイン(30点満点)
「パクリの博物館」・・・10点(内訳:高価な特殊グレードのみの内装OP5点 やや古めかしいリア5点)
ホンダの最近のトレンドといえば、プライドを投げ捨てたパクリ・デザイン。フィットもオデッセイもデザイン面ではまったく新しくなかった。まだフィットにはコンパクトカーの雄としてのプライドが感じられましたが、オデッセイはネッツで売ってても違和感ないレベル。このヴェゼルに関してはいろいろなクルマの要素がブレンドされていて、その配合具合を決めるという意味ではホンダは仕事をしているのかも。フロントは「都市型SUV」の流行系といえるレンジローバー・イヴォーグ的な端正なマスク。リアはCX-5的なラウンド・ヒップ。サイドパネルはデミオ的なキャラクターデザインに、ジューク的な後ドアハンドルのデザイン。この「隠しドアハンドル」は元々はアルファロメオがやっていた趣向だったような。
内装に関してもこの「Z」グレード専用に用意されたインパネとコンソールの着色処理は、やはりジュークを連想させる。元々はドイツを除く欧州メーカーが得意なやり方です。シトロエンDS3なんかにも十分に対抗できてしまうほどの質感をさらりとやってのけていて、輸入車=オシャレと刷り込まれているバブル世代の開発陣が辣腕を振るったのでしょうか。しかし本体250万円ではDS3と価格面でも互角・・・これではお得感がないかも。廉価なガソリンモデルには「Z」の設定なしです。1.5Lガソリンもヴィッツ3から導入された「typeR」と言っていいほどの高出力タイプ(132ps)でかなり魅力、ぜひ「Z」の追加を期待したい。
ノミネートは全くのランダムで、総合得点が低ければ低いほど期待を裏切らない良いクルマとなります。
0~50点が「問題なく安心して買えるクルマ」。
51~80点が「気になる点が目に付く失敗作」。
81~100点が「絶対に買ってはいけない欠陥車」。
今回のクルマ
「ホンダ・ヴェゼル・ハイブリッドZ」
本体250万円/支払い総額2,944,396円(オプション込)
総合点33点
最上級グレード にしました。ヴェゼルの魅力をしっかり詰め込んであるのはこのグレードだけです。なかなか良い得点じゃないでしょうか。
メーカー期待値(20点満点)
ホンダ・・・10点
2014年1月現在のメーカーレーティング
「20点」スバル、マツダ
「15点」レクサス、アウディ、ポルシェ
「12点」メルセデス、BMW、マセラティ、アストンマーティン、ベントレー、キャデラック
「10点」ホンダ、日産
「8点」ジャガー、ランドローバー、ボルボ、アルファロメオ、プジョー、シトロエン
「5点」トヨタ、三菱、VW、フォード、ルノー、フィアット
「0点」スズキ、ダイハツ
車種期待値(20点満点)
SUV・・・0点
パッケージ(30点満点)
「画竜点睛」・・・13点(内訳:後輪サス3点 ドア10点)
フィットHVのパワーユニットがそのまま流用されているわけではなく、フィットに比べて200kgの重量増加に対応した、新型の1.5L(132ps)エンジンをベースにしたパワーユニット。DCTの採用と足回りはおそらく同じものだけど、重量増を懸念されて後輪ブレーキがドラムからディスクに変更されています。200kgの車重増はこのクラスでは大きな差になりますが、しっかりと加速&制動に不満の無いレベルまでしっかり改良されているようです。後輪サスにまで手が加わればさらに良かったですが、とくに大きな減点材料はなさそう・・・。
どこか日本車離れしたトータルコンセプトとは裏腹に、運転席のドアの軽さは完全に日本車仕様。雰囲気から入ってしまった人にとっては痛恨の興ざめポイントかもしれません。ホンダのPRサイトでも高級車用の防音材を詰め込んだとアピールしてますが、ドアのヒンジは絶賛展開中の軽自動車と同じものを使っているかのようです。開発者からしてみれば、HV載せて防音材積んでなお1300kgを目標に仕上げたのだから、ドアは仕方ないのかも・・・。
デザイン(30点満点)
「パクリの博物館」・・・10点(内訳:高価な特殊グレードのみの内装OP5点 やや古めかしいリア5点)
ホンダの最近のトレンドといえば、プライドを投げ捨てたパクリ・デザイン。フィットもオデッセイもデザイン面ではまったく新しくなかった。まだフィットにはコンパクトカーの雄としてのプライドが感じられましたが、オデッセイはネッツで売ってても違和感ないレベル。このヴェゼルに関してはいろいろなクルマの要素がブレンドされていて、その配合具合を決めるという意味ではホンダは仕事をしているのかも。フロントは「都市型SUV」の流行系といえるレンジローバー・イヴォーグ的な端正なマスク。リアはCX-5的なラウンド・ヒップ。サイドパネルはデミオ的なキャラクターデザインに、ジューク的な後ドアハンドルのデザイン。この「隠しドアハンドル」は元々はアルファロメオがやっていた趣向だったような。
内装に関してもこの「Z」グレード専用に用意されたインパネとコンソールの着色処理は、やはりジュークを連想させる。元々はドイツを除く欧州メーカーが得意なやり方です。シトロエンDS3なんかにも十分に対抗できてしまうほどの質感をさらりとやってのけていて、輸入車=オシャレと刷り込まれているバブル世代の開発陣が辣腕を振るったのでしょうか。しかし本体250万円ではDS3と価格面でも互角・・・これではお得感がないかも。廉価なガソリンモデルには「Z」の設定なしです。1.5Lガソリンもヴィッツ3から導入された「typeR」と言っていいほどの高出力タイプ(132ps)でかなり魅力、ぜひ「Z」の追加を期待したい。
ラベル:
ホンダ,
ホンダヴェゼル、SUV
登録:
投稿 (Atom)